5月病の君へ^_^
- Jun Kondoh
- 5月8日
- 読了時間: 3分
更新日:5月9日

― 本当に強い人間とは、“もう一度学べる人”である ―
4月、新しい環境へ飛び込んだ人たち。
新卒、転職、部署異動、再スタート。
最初の数週間は、誰もが緊張感と高揚感の中で走っています。
しかし5月になると、少しずつ現実が見えてくる。
「前と全然違う…」
「思ったより厳しい…」
「自分は通用していないかもしれない…」
そこで人は、初めて本当の意味で試されます。
「前職の自分」が壊れる瞬間
5月病の本質は、単なる疲労ではありません。
本当は、
“前職で成立していた自己像が崩れること”
です。
前の職場では、
ベテラン扱い
慣れた空気
通じる暗黙知
自分のペース
が成立していた。
しかし新しい環境では、
スピード感が違う
ルールが違う
要求水準が違う
周囲のレベルが高い
自分が初心者になる
その時、人は苦しくなる。

そこで「防御」に入る人と、「学び」に入る人がいる
苦しくなった時、人は二つに分かれます。
一つは、
他責化する
不満を言う
過去のキャリア年数にしがみつく
指摘を人格否定と受け取る
自己流を変えない
人。
もう一つは、
自分の不足を認める
一度プライドを捨て去り初心者に戻る
新しい型を学ぶ
毎日復習する
修正を繰り返す
人です。
後者だけが、次のステージへ進めます。
私自身も、「第二の研修医時代」を経験した
私は卒後15年を経て、消化器外科医として一定の経験を積んでいました。
しかし、さらに高度な肛門・消化器診療、内視鏡診療を学ぶため、全国区レベルで知られる大腸肛門系専門病院へ入門しました。
その時、院長からは非常に明確に言われました。
「あなたの外科医としての経験は認める。しかし、当院基準の技術は持っていない。」
つまり、
“ここでは、あなたは見習いだ”
ということでした。
私はそれを当然だと思いました。
そして、
「その通りです。一から勉強させてください」
と頭を下げました。
そこから始まったのは、“第二の研修医時代”。
毎日勉強し、毎日復習し、叱られ、修正し、
型を学び続けた。
決して楽ではありませんでした。
しかし今振り返れば、あの時間こそが、医師人生で最も濃密で、最も自分を成長させた時間だったと思います。

本当に強い人間とは何か
本当に強い人間とは、
肩書を誇る人ではない
キャリア何年目かを誇る人でもない
環境が変わった時に、
「自分はまだ未熟だ」
と認められる人です。
そして、
「もう一度ゼロから学ぼう」
と決意できる人です。

当院が大切にしていること
当院は、単に「卒後キャリア年数」だけを
評価しません。

本当に重視しているのは、
学び続ける姿勢
素直さ
修正力
適応力
チーム医療への敬意
患者安全への責任感
です。
医療に完成はありません。
特に、
鎮静下内視鏡
日帰り手術
急変対応
インターナショナル診療
を行う現場では、
“学び続ける力”
そのものが、最も重要な能力になります。

5月病の君へ
もし今、
苦しい
通用していない気がする
自信が揺らいでいる
毎日叱られる
自分だけ置いていかれる気がする
そう感じているなら、それは決して悪いことではありません。
むしろ、
“本物の学びが始まった”
ということかもしれません。
大切なのは、
防御に入ることではなく、
「学び続ける側」に立ち続けること。
医療に限らず、人生そのものが、
終わりなき学習です。
そして、
学び続ける者だけが、
次の景色を見ることができる。
私たちは、そう信じています。




