鼠径ヘルニア

Inguinal hernia

鼠径ヘルニア患部を抑える女性の手元

鼠径ヘルニアについて

ヘルニアという言葉を聞くと、皆さんの多くが腰の疾患である

”腰椎椎間板ヘルニア”を想像する場合が多い、と思われます。

ヘルニア(HERNIA)とは、本来あるべき正しい位置から別の部位へ

臓器が”逸脱”してしまうことで、起きる疾患名を意味します。

脳ヘルニアは脳神経科領域、腰椎椎間板ヘルニアは整形外科領域、各専門医

が診断、治療を行います。

そして当科では腹部に発生するヘルニア疾患を扱います。

​当科領域では、特に下図イラストにあるように、

足の付け根付近に発症する​”鼠経ヘルニア”の日帰り手術を主に行います。

鼠径ヘルニア部位

鼠径ヘルニアの症状と根治手術について

鼠径ヘルニア男性腹部イメージ
鼠径ヘルニア患部について
ヘルニアメッシュプラグ
ダイレクトクーゲル

*いずれの画像をクリックしていただいても、詳細外部ページ説明にJUMPできます。

昔から”脱腸”と親しまれ、通称名で呼ばれておりました”鼠経ヘルニア”は

中年期以降の男性に多く発症する傾向を示します。

​もちろん、女性、若年(幼児~10代)にも発症する場合があります。

​腹部~鼠径部の腹壁が弱くなり、その部分から主に、

腸が飛び出してくる事が原因です。

他には、膀胱や卵巣が逸脱してくる場合もあります。

最初は、入浴中に足の付け根、腹部の限定した場所が、だんだん

膨らんできた事に、気が付き、だんだんと、立位、歩行中にも、

目立つようになってきた。違和感~痛みへ変化するようになってきた、

痛みが、強くなってきた、症状が頻回となった、という

ご相談で来院されることが多いです。

これを放置した場合、飛び出した腸管の変化は、まるで狭い窓枠から飛び出した

自分の首が、もとの場所に戻らなくなるように、腹腔内に全く戻らなくなり、

ついには、血流障害が起き、腸管が腐ってしまう状態:腸管壊死

すなわち、生命危機となります。

当クリニックでは、局所麻酔下、あるいは脊椎麻酔下で術後創部違和感、

疼痛後遺症を極限まで下げるため、メッシュシートを使用する

最も簡便で、治療成績が長年安定している”前方アプローチ法”で根治を図ります。

 

近年では、腹腔鏡下根治術も導入されておりますが、

この方法だけでは、​すべてを解決できないこともあります。

全身麻酔が必要となること、麻酔医、外科執刀医が複数名の参加

が必要、手術器具も、相当な専門装備が必要であり、その分だけ

体へのリスク負担増、そして、前方アプローチ法より明らかに

高額になってしまいますので、患者さんのコスパ(時間・費用)も

大切に考える当クリニック​では両者の優劣比較を一刀両断で結論できません。

 

現在多くの病院でも、従来前方アプローチ法、

腹腔鏡下手術法の選択は、個々の病態に合わせて選択しているのが現状です。

腹腔鏡下手術での根治手術を特にお求めの方は、よく相談の上、

診断後、急性期連携病院へのご紹介もさせていただきます。

​外部リンクページでの詳細説明もご参照ください。https://www.hernia.jp/