下血=痔核とは限らない!大腸癌早期発見の為に熟読を。
- Jun Kondoh
- 2 日前
- 読了時間: 3分
更新日:5 時間前


先日、タレントの松本人志さんが自身が大腸癌を煩い人工肛門造設術を伴う治療中であることを公表されました。
この一文だけで、進行癌であり、壮絶な
治療が展開されている事が推測されます。

「前も痔だったから、今回も痔だろう」は危険です。
これまでも何度も何度も、当院ブログでも、初診の患者さんたちにも面前でお話ししてきました、、
下血=痔とは限りません

「以前も出血したけれど痔だったから、今回も同じだろう。」
このように考えて受診が遅れてしまう方は少なくありません。
しかし、医療現場ではこの考え方は非常に危険です。
下血は"症状"であり、"診断名"ではありません。
つまり、「どこから」「なぜ」出血しているのかを調べなければ、本当の原因は分からないのです。
出血の原因は非常に多岐にわたります
下血の原因として考えられるものには、
痔核(いぼ痔)
裂肛(切れ痔)
大腸ポリープ
大腸癌
憩室出血
虚血性腸炎
感染性腸炎
潰瘍性大腸炎
クローン病
血管異形成(Angioectasia)
上部消化管出血(胃・十二指腸潰瘍など)
など、多くの疾患があります。
つまり、
「血が出た=痔」
という診断は医学的には成立しません。
出血部位を客観的に確認して初めて診断できます。
数年前に「痔」と診断されていても安心はできません
よくあるのが、
「5年前に他院で痔と言われました。」
というケースです。
もちろん今回も痔が原因で出血している
可能性はあります。
しかし、
"今回も同じ原因"である保証は全くありません。
5年前には痔だけだった方でも、
現在は
大腸ポリープ
大腸癌
憩室出血
新たな炎症性疾患
が新しく発生している可能性があります。
病気は年月とともに変化します。
過去の診断が、現在、未来の診断を
保証することはありません。
私たちはこのように診断を
進めます
Step1 まず全身状態を評価します
出血量
血圧
脈拍
貧血の有無
ショック状態かどうか
まず命に関わる状態ではないかを確認します。
Step2 問診で原因を絞り込みます
鮮血か黒色便か
排便時だけか
腹痛はあるか
発熱はあるか
抗凝固薬を飲んでいるか
過去の大腸内視鏡歴
これだけでも原因はかなり絞り込めます。
Step3 診察を行います
肛門診察では
痔核
裂肛
直腸病変
を確認します。
しかし、
ここで痔が見つかったとしても、それだけで診断終了にはなりません。
痔があっても、その奥に大腸癌やポリープが隠れていることもあるからです。
Step4 必要に応じて内視鏡検査・CTなどを行います
症状や年齢、出血状況から判断し、
大腸内視鏡
胃カメラ
CT
などを組み合わせ、
「どこから出血しているのか」
を直接確認します。
これが本当の意味での診断です。

当院は肛門鏡による観察さえしない、非専門クリニックの
医師らが口にする、、
「痔だと思うから、とりあえず
お薬で様子を見ましょう」と、
簡単には言いません
痔は非常に下血原因として多い病気です。
しかし、
痔があることと、痔から出血していることは
別問題です。
実際には、
「痔だと思っていたら大腸癌だった」
「裂肛と思っていたら憩室出血だった」
というケースは決して珍しくありません。
だからこそ、出血の原因を一つひとつ客観的に確認していくことが重要なのです。
最後に
下血は、体からの大切なサインです。
以前痔と言われたから。
今までいつも痔だったから。
その思い込みだけで判断してしまうと、本当に治療が必要な病気を見逃す可能性があります。
当院では、出血を「痔」と決めつけるのではなく、
「なぜ出血したのか」を科学的に診断すること
を何より大切にしています。
下血でお困りの方は、「前も痔だったから」と自己判断せず、お気軽にご相談ください。



