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パソコンとメガネ

そのお薬処方、本当に適切ですか?

更新日:6月30日

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当院院長が最も、医療従事者として

重要視している事に関してお話しします。



科学的、医学的にエビデンスを伴う

国内標準治療を展開する事。


"標準"と聞くと、最上級ではなく、最低ラインでもない、まあまあな事なの?と勘違いされる

方も多いかもしれません。


医療業界で指す所の"国内標準治療"とは、

医学的に、診断治療内容の妥当性が

客観的に確認されている、"現時点最善の

選択"を意味します。


最近、当院を訪れてくださいます

初診患者さんたちの多くが巷に溢れる

"総合診療内科"クリニック施設を受診、

"胃が痛い"と訴えたら、"すぐ"に胃薬を

出してくれた、、内服薬を使ってみたが

一向に治らない、、どうしてでしょうか?

と、、、


過去のブログでも投稿しましたが、

患者さんがおっしゃっている"胃が痛い"

は、上腹部におけるなんらかの違和感、

疼痛の問題を抱えている、を意味し、

医学的に必ず"胃"に原因があるとは限らない

事がしばしばあります。

下腹部が痛い場合も、すべてが

お腹の風邪とは断定できません。


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この事は、ある一定の年月、臨床医として

活躍してきたドクターたちならば、

皆が知っていることです。


胃が痛い原因が、、食道だったり、

胆嚢だったり、膵臓だったり、腎臓、大腸に

問題があったり、心臓が原因である場合も

あります。


まず、慎重に、問題が発生した時期、、

一年前から?半年前?三か月前?昨日突然?

朝だったのか、昼だったのか?夜だったのか?

眠っていた時だったのか?運動中だったのか?

を聞きとりを開始します。

痛いのは、どれくらいの時間痛いのか?

ほんの数秒?数分? 何時間も?

数日間持続するのか?痛みは、断続するのか?

あるいは、痛さは、時間経過とともに

強くなっているのか?

市販薬を試してみたか?

他院でどのような内服処方を受けたか?

毎日服用してみたか?あるいは、

途中で辞めてしまったか?

を詳細に聞き取りをします。


聴診したり、実際に腹部表面を

見たり、触ってみたりします。これを

視診、触診と呼びます。


一見、お腹の外表面には異常がなく、

触診でも明らかな所見が得られない

場合もあります。


これらの診察の基本的初手で何も見つからない場合でも病気が存在している場合がありえます。


だからこそ、人間の叡智により、採血分析、

腹部超音波検査や、内視鏡検査、

CT,MRI検査などが開発されてきました。


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これらを駆使して基幹総合病院での勤務医たちを中心に難解なる疾病を診断していきます。


当院医師も、同じく、

精密診断をしていきます。


各種検査をしていく中で、

この臓器に異常はない、と報告した際、

"異常がなかったのに、検査された!"

とご立腹になる方が一部存在します。


しかしながら、検査をしなければ、

ある臓器疾患の疑いがある場合、

本当に、異常があるのか?あるいは

正常なのかは、わからないはずです。


車検をした際に、車の異常がなかった、

安全である、走行可能であるとする報告

から、整備工場のエンジニアに食って

かかる愚かなドライバーは、なかなか

見当たらない。苦笑。


この時点で、私の言わんとしている

事が理解できない方は、

もう以降の文章を読む必要はないかも

しれません。


ある特定の部位の痛みがある、、

この場合、複数の原因を想定します。


右下腹部痛を例にとります。


この訴えに対して、代表的には

急性虫垂炎、憩室炎、

腸間膜リンパ節炎、回腸炎、

尿路結石、鼠径ヘルニア、卵巣腫瘍、

大腸癌などなど、複数の鑑別疾患、除外診断を

挙げていく。鑑別疾患とは、選り分けるべき

疾患となります。除外診断とは、

臓器Aが原因ではない、とアリバイを

つけていく事を意味します。

容疑者には、アリバイがあったから、

犯人ではない、とする手続きと同じです。


これらを具に分析していく為に

各種精密検査を実施するのです。


短分問診のみ、、すぐに薬を処方されるも

改善がないと言う方は、

是非、ご相談にいらしてください。^_^


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