Father figure 医療の父になる!
- Jun Kondoh
- 7月2日
- 読了時間: 3分
更新日:7月28日

先日の当院診療は、非常に忙しい一日と
なりました。
次から次へと、突然の肛門痛、肛門の腫れ
を主訴とする方々が緊急初診で来院。

ある方は、嵌頓痔核、ある方は肛門周囲膿瘍の
診断となりました。
嵌頓痔核には緊急で徒手的還納処置を施行し、

肛門周囲膿瘍に対しては、緊急切開排膿手術
が必要になりました。
肛門周囲膿瘍は、原則外科的切開を
しなければ治りません。
内服薬や外用軟膏は無効なのです。
一部の患者さんは、お尻をメスで切開しなければならない、事に強い抵抗を示し、
なんとか薬でしのげないか?と相談されますが、医学的に最善の策は、外科的処置しかない
事を説明するしかない。
ある方は、緊急手術後、仕事や出張に
行かなくてはならないから、と躊躇します。
仕事に追われている、は非常に理解できます。
しかし、今日すぐに処置しなければ、
状況は更に重症化し、回復は、更に遠のいて
しまう事を、入院治療になりかねない、と
殊更に何度も強く話すしかない。
時に、医師は、父のように、子供を
危険から守るため、強く、手を引くことが
あります。危ない!これ以上は看過しては
ならない!と強く説得します。

私は、患者さんに嫌われようが、悪態を
つかれようが、構わない。
医師の願いは、ひたすらに
患者が最速で治る事だから。
最近は、"やさしい"先生です!という
Google口コミがクリニック
評価基準のごとき巷ですが、、苦笑。
"やさしい"のは、貴方に無関心な
場合があります。
よその子の事、実子ではないなら
その子がどのように成長しようが
関係ないからです。
実子には、、、大切な子には、大切な人には
我々はどうするか?
時々道を外れないように
説教するべきタイミングがあります。
叱らないと、わからない事があります。
私も子供だった頃、両親や、学校の
先生に沢山叱られた。
生徒がそうした教師を裏で悪態をついたり
しようが、彼ら指導者は、意に介さない。
研修医の修行時代、先輩、上司、
師匠に沢山ダメ出しをくらいました。笑
何故、彼らは、私をそうまでして
教えてくれたのか?
私を真の息子として、真の弟子として
真剣に扱ってくださったのです、、

今では、心から私を導いてくれた
師匠、親、彼ら全員に感謝しています。
全員の緊急処置を終えました翌日は、
あいにく、当院は休診日ですが、、
医師は、一度担当開始したら、
必ず、術後経過を確認する義務が
あります。外科医たちは、薬を出したら、
はい、さようなら、という事はしません、
治るまでの過程を必ず見守る。
術後管理の方が手術時間より
余程長い時間を要する。
今までも何度もしてきましたが、
とにかく時間外再診を設定します。
"昨日よりかなり痛みは良くなりました"
と答えてくださいます面々を見て
??
私は、患者さんの医療における
"良き父親役"になりたい、と
常々考えています。^_^











そして、
当院には、、父に叱られてしょんぼりしている時、そっと抱きしめてくれるママのような
最高に"優しい"Nurseさん、Assistantさん達
の存在があります。

どうぞ、腹痛、お尻の痛みは
すぐにご相談ください^_^





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