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執筆者の写真Jun Kondoh

藪医者に気をつけろ その1毎年毎年ヘリコバクターピロリ抗体を測定する詐欺医

私が過去に遭遇したダメダメな医者たちの

エピソードを紹介します



目の前の医師が貴方に説明している事が

本当か、どうかを素人の患者さんたちが

分析できるか?と言うとほとんど不可能。


私だって、自分の愛車を修理工場に

持っていき、アソコとアソコが壊れている、よって新品部品と交換しなければならない、と言われたら、ああ、そうですか、と反応するしかないですよね。


私が数年前、とあるクリニックAに

非常勤務していた時、着任後、驚愕の

診療風景を目の当たりにしました。


なんとクリニックAの院長は、同一の

患者に対して毎年毎年、連続10年にわたりヘリコバクターピロリ抗体を採血測定し、"はい、今年も陰性でしたよ、良かったですね"と、説明していました。


このブログを見ている消化器系専門医ならば、この医師があまりにも杜撰で医学知識を持たない普通の人、すなわち患者さんたちをだまし続けている詐欺師であると、わかります。



ヘリコバクターピロリ抗体(HP IgG)

を毎年測定する意義はありません。


初回HP検査で陽性になり、除菌療法を

開始、除菌成功した場合によくある

FAQは、、、


今後、ヘリコバクターピロリに再感染する

可能性は、ありますか?と、よく外来で

聞かれます。


理論上は、経口感染だから、ゼロ%とは言えない。しかしながら、現代人で特に日本で消毒基準が高い都市部の上水道を飲んでいる方が、今後再感染する

可能性は、実際にはほとんどない。


これは、喩えるならば、

貴方がロケットに乗り宇宙に行く可能性は、ありますか?と聞かれて、理論上

某資産家のようなチャンスに恵まれるかも

しれないが、普通に考えたら一生を地球上で終わるほうが断然高い、と同義です。


今一度注意惹起します。


毎年毎年、複数年連続して

あなたの担当医が

HPIgGを採血測定していたら

騙されています。

そんな医者は全く推奨できません。





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